モンテッソーリ教育 子どもの発達段階について「発達の4段階」とは?

montessori4steps 相談室(子育ての悩み・発達障害)

子どもの成長は、一本の真っ直ぐな直線のように伸びていくものではありません。

大きく変化する時期とそうでない時期があることを皆さんも感じているのではないでしょうか。

そんな波についてお話しながら、モンテッソーリ教育における子どもの発達段階についてわかりやすくご説明します。

suzuki hiro
ひろ室長

この記事を書いている私は、公立小学校の教師や校長を務めてきました。
公立だったので、自分の授業の中では、モンテッソーリ教育を実施することはできなかったのですが、子どもの見方や捉え方を身につけることができ、日頃の教育に大きく役立てることができたなと実感しています。
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モンテッソーリ教育の発達段階について

発達の4段階

モンテッソーリ教育では、上の図のように子どもの発達段階を大きく4つに分け、「発達の4段階」と呼んでいます。

そして、上の図で色の違いを見ていただきたいのです。オレンジ色と緑色に分けていますが、オレンジ色の部分(第1段階と第3段階)は、変化がとても大きな時期なのです。

ですからこの時期は、子育てでパパやママがとても苦労しやすい時期でもあります。

逆に言えば、この時期の子どもたちをしっかりと理解すると、子育ての不安や負担が軽くなるということです。

ではさっそく、それぞれの発達段階における子どもたちの様子についてご説明しますね。

第1段階 

乳幼児期 
0歳〜6歳 
幼稚園

モンテッソーリは「0歳〜6歳の間は、その後の長い人生に必要な80%の能力を身につける、最も大切な時期である」といっています。

オレンジ色で示したように変化がとても大きな時期ですね。

「敏感期」というモンテッソーリ教育でとても大切な考え方がありますが、その「敏感期」は、この乳幼児期にほとんどが集中しています。(敏感期の詳しい記事へのリンク)

それほど多くの力を獲得していく時期ということになり、パパやママの出番が多い時期ということにもなります。

さらに、この時期は前期と後期とに分けて捉えることがよくあります。

0歳〜3歳までの前期は「無意識的記憶」の時期と呼ばれ、スポンジが水を吸い込むように無意識的にさまざなことを吸収していく時期。

3歳〜6歳までの後期は「意識的記憶」の時期と呼ばれ、五感を使って意識で整理しながら取り込むような時期。

モンテッソーリ教員の資格が、前期と後期に分かれて発行されているのは、この時期の変化が大きく、指導方法にも違った知識や能力が求められることが伺われます。

第2段階

児童期 
6歳〜12歳 
小学校

この時期はちょうど小学校に通う時期で、乳幼児期に比べて成長も穏やかで比較的安定しています。

子どもたちには、グループ意識が芽生え、社会性が育っていきます

また好奇心が旺盛になり、さまざまなことに興味を持ちながら、抽象的な思考ができるようになってくるのもこの時期の特徴です。

第3段階

思春期 
12歳〜18歳 
中学・高校

中学・高校に通うこの時期は、思春期と呼ばれ、またオレンジ色の時期に入ります。

思春期は、ホルモンが大きく変化することに伴って、心身ともに大きな変化が訪れる時期です。

精神的にも情緒の振れ幅が大きくなり、児童期には外に向いていた好奇心が、自分の内側に向けられるのもこの時期の特徴です。

パパやママの悩みも大きくなりますが、何より子どもたち自身の悩みをとても大きくなる時期ですね

第4段階

青年期 
18歳〜24歳 
大学

大学に通うような年齢になると、思春期の喧騒が嘘のように静かになり、安定した心を持ちながら自分自身の人生に立ち向かう時期になります。

経済的な自立はこれからとしても、1人の人間として自立、そして自律していく時期ですね。パパやママの子育てもやっと一安心。

社会に対して自分の能力をどのように貢献させていくのか、考え始める時期でもあります。パパやママの一人の人間としての生き方をしっかりと見せてあげたいものです。



モンテッソーリ教育では、このように子どもの発達段階を「発達の4段階」として捉えています。

このような成長の大きな流れをしっかりと知っておくことで、長いトンネルの中にいるような気分から少しでも解放されるのではないでしょうか。

モンテッソーリの発達の4段階を知ることの大切さ

montessori4steps

子育てをしていくうえで、あらかじめ知識を持っておくことは大切です。今回の記事でお話ししたモンテッソーリ教育でいう「発達の4段階」を知っとくことには次のようなメリットがあります。

●子どもの成長の大きな流れをつかむことができる
●子どもの成長のタイミングに合った育て方ができる
●イタズラを冷静に見守れる
●子育てという長いトンネルの中に光を見出せる

子どもの成長の大きな流れをつかむことができる

「発達の4段階」は0歳〜24歳までの発達の流れを示してくれています。何事においてもまず全体像をつかんでおくということは、とても大切なことです。

そうした意味でも、「発達の4段階」を認識しておくと、それぞれの時期の子育てに安心して向き合うことができると思います。

子どもの成長のタイミングに合った育て方ができる

生まれたての赤ちゃんに漢字を教えることはしないですよね。これは極端な例えですが、何も知らずに子育てをしようとすると、これに近いようなことをしてしまう可能性があります。

だからこそ子どもたちが今どんな発達をしようとしているのか、そうした知識をあらかじめ持っておくことが大切なのです。そうした知識は、パパやママの子育てをよりスムーズにしてくれることでしょう。

イタズラを冷静に見守れる

第1段階の説明で「敏感期」に触れましたが、この「敏感期」についての知識を持っておくと、子どものイタズラでさえ笑顔で見守れるようになります。

ティッシュを箱からひらすら紙を引き出し続ける子ども。
アリの行列から目を離せず、動かなくなってしまう子ども。
水たまりをわざとびちゃびちゃと跳ねながら歩く子ども。

そんな子どもたちは、成長の過程で必要な力を身につけている真っ最中なのです。

子育てという長いトンネルの中に光を見出せる

子どもがイタズラをしたり、何かにこだわったりして、ママのいうことを全然聞いてくれない。

毎日、朝から晩までそんなことの繰り返し。

少し大きくなって、思春期を迎えると口を聞いてくれなくなったり、何をしても何をいっても反抗ばかり。

そんな日々が続き、しかも自分の時間がなくなってしまったら・・

何もわからないまま辛い日々を繰り返すことは、暗く長いトンネルの中を歩き続けているようなものです。

でも、子どもたちが敏感期や思春期という大きな変化のなかで成長しているんだ、とあらかじめ知っていたら、きっとその不安は少しだけ楽になるのではないでしょうか。

それはあたかも真っ暗なトンネルの中に灯されて小なあかりのように。

じゃあどうする? 発達の4段階

「発達の4段階」と聞くと、ちょっと構えてしまうかもしれませんね。

でも、誰もが通ってきた成長という道をモンテッソーリがわかりやすく意味づけしてくれたものです。

発達のタイミングはそのお子さんによって多少の違いはあります。

でも、こうした過程を通りながら成長していくんだなと知っておくことは、子育て中のママやパパにとってとても大切なことだと思います。

こうした知識を身につけることで、少しでもママやパパ、そして子どもたちにとって穏やかな時間が増えることを祈っていいます。

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