私が人間ドックで「心房細動」と診断された時の様子をとおして、「心房細動」の自覚症状や見つけ方・気づき方についてお伝えしたいと思います。
心房細動の自覚症状
私が人間ドックで心房細動があるといわれたとき、その自覚症状としては、普段より辛い不整脈といった感じでした。
普段の不整脈では、ほんの数回脈が乱れると元に戻るのであまり気にせずにいられるのですが、時々普段の脈より数倍速い鼓動で、心臓があたかも痙攣しているような感じに襲われることがあったのです。
そのときは、胸では以上に速い動きを感じるものの、手首で脈をとろうとしても、いつものような「ドクン、ドクン」という動きは感じることができず、心臓が動いていないような感じがしました。
また、その痙攣のような動きのときは、頭がボーっとするような感じになっていました。
それが私の心房細動の自覚症状でした。
その人間ドックでの診察で医師から教えてもらった自覚症状としては、脈の乱れ、胸部の不快感、胸の痛み、動悸、息苦しさ、運動時の疲労感、めまいなどの症状が起こるということと、約50%の患者さんは自覚症状がないまま過ごしているとのことでした。
私の場合、自覚症状があったことと、たまたま人間ドックで発見されたことが幸運だったと思います。
心房細動の発見の仕方
私の体験した心房細動は自覚症状があるものでしたが、自覚症状がないケースもあるので、ここですこしお話したいと思います。
自覚症状がある場合
それでは、心房細動とは限らず、胸の違和感があったときにはどうしたらいいのでしょう。
私の経験では、軽い不整脈でも自覚症状があれば、掛かりつけのお医者さんに相談したり、専門の病院で検査を受けたりすることをお勧めします。
私の場合、心房細動が見つかる約10年前に専門の病院で「ホルター心電図検査」を受けていました。
「ホルター心電図検査」とは、小型での検査装置を身につけて、日常生活中の長時間の心電図を記録して、そのデータを解析する検査で、「24時間心電図検査」ともいわれます。
私の時は胸に電極をいくつか着け、腰にウエストポーチのような袋に入れたレコーダーを着けて24時間過ごしました。
最近では、その記録装置もかなり小型軽量化され、首からひもで下げる程度のものなので、普段の生活もしやすそうです。
装着と取り外しは病院で行い、装着中はシャワーを浴びることはできませんでした。
事前にシャワーを浴びてから病院に行くようにした方がいいですね。
私のホルター心電図検査では、不整脈はかなりの頻度で記録されたものの、その時点で心房細動は確認されませんでした。
おそらく、この不整脈がストレス等によって悪化し、心房細動につながったのではないかと、掛かりつけの内科の先生は言っていました。
小型の記録装置と心電図の電極を胸部に装着して、24時間の心電図を記録する検査です。普段の生活の中でおこる心拍数の変化、不整脈の発生頻度や虚血性変化などを調べます。行動記録カードを記入していただくことにより、自覚症状がある時の心電図波形も確認することができます。
藤沢市民病院
※鎖骨付近にシール電極を張りますので、シールが見えるのを気にされる方は首回りが広くあいた服は避けてください。
※記録装置を外すため、装着翌日にも来院していただきます。
※電極を外すまでは、お風呂・シャワーは控えてください。
機械装着時間・・・約15分
自覚症状がない場合
問題なのは自覚症状が全くない場合です。
私のように人間ドックで偶然に発見されることもありますが、人間ドックでの心電図検査はほんの数十秒です。
そこで発見される確率はかなり低そうですね。
私の場合、不整脈でホルター心電図検査を行ってから、心房細動が発見されるまでの約10年間、毎年人間ドックに通っていたのに、軽い不整脈ですら発見することはできなかったのですから、人間ドックに期待するのは難しそうです。
とはいえ、人間ドックのように定期的に検査を続けることは大切だと思います。
また、少しでも胸に違和感を持ったときは、かかりつけの病院で相談することも大切ですね。
じゃあどうする? まとめ
人間ドックで心房細動が発見され、
じゃあどうする?
というところから、手術で無事に心房細動の苦しみからは逃れることができました。
その時の自分の体験したことをお伝えすることで、不安を感じているかたのお役に立てればと、この記事をまとめました。
ここからは自分の健康に関する意識の問題なのですが、自分自身にも心房細動が起こりうるという気持ちを持つところから大切なのではと感じています。
心房細動は、加齢によって発症リスクが増加することから、誰にでも起こりうる病気だということを認識し、とくに、高血圧、弁膜症、狭心症、心不全、心筋梗塞などの心臓に関連した持病のある方は、高い意識を持つ必要があると思います。
また、飲酒や喫煙の習慣も心房細動の発症リスクを高めるため、普段から積極的に検査を受けることをお勧めします。
ちなみに、60 歳代では100人中1人、80歳以上では100人中3.2人の割合で心房細動の患者さんがいるという報告もあります。
心房細動を改善するためにアブレーションという手術をした時の様子をまとめてみました。
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