いつもの本屋さんで、またまた素敵な出会い。
『あきらがあけてあげる』はヨシタケシンスケさんの新刊絵本!
さらっと読めてしまうのだけど、イラストの細かいところにも目を向けながら、選ばれた言葉をじっくりと味わい、エンディングの幸せな気分を味わってください。
ヨシタケシンスケさん著『あきらがあけてあげるから』を試し読み風にちょっとだけご紹介
今回の主人公、あきらの特徴は「ねぐせ!」
そういえばヨシタケさんの絵本で『ねぐせのしくみ』ってありますよね。
ヘアスタイルへのこだわりがあるのかな?
さて、このお話で開けられないのは、チョコ。
小さなチョコの袋を開けるところから物語の始まり!
チョコの袋としばらく格闘することになるのです。
「に~~」
「い~~」
「はーはーはー」
「も~~!!」
と。
そこにお母さん登場!
さすがお母さん、一瞬で「ピッ!」
その姿を見た あきらは思うのでした。
「おおきくなったら、あけられるようになるとおもうんだ」と。
ここから「あける」のイメージがだんだん あきらの中で爆発していきます。
そして、空想の世界から現実に戻ってきます。
ここからはホッとこころ温まる、お父さんとあきらの世界。
お父さんの優しさがじわっときます。
なんだかいい感じの後半戦。
内緒にしておきます。
ここはぜひ、お子さんと一緒に楽しんでくださいね。
ヨシタケシンスケさん著『あきらがあけてあげるから』の感想
『あきらがあけてあげるから』の感想を次の3つに絞ってお届けします。
①日常の「あるある」から始まるお話
②あきらの男気にグッとくる
③気持ちがほんわか〜
①日常の「あるある」から始まるお話
いつもながら、日常生活の中の「あるある」からスタート!
それにしてもよくこんなことをテーマにしようと思うなぁというところがヨシタケさんらしさ。
主人公のあきらは、ちっちゃなチョコの包みをうまく開けられないのです。
その開けられない様子を6つのカットで表現しているのですが、足や腰の微妙な曲がり具合がたまらない!ついそんなところに視線が吸い込まれる。
ここがヨシタケシンスケさんのイラストの素敵なポイント!
②あきらの男気にグッとくる
ぼくはちっちゃいから、なんにも開けられないけど、大きくなったら何でも開けられるようになる!という夢。
大人からみたらちっちゃなことかもしれないけど、子どもには大問題。
そんなところに注目したヨシタケさんの感性が好きなんです。
小さなチョコのパッケージから始まって、妄想の世界は宇宙的なスケールに!
どこまでも広がっていくところが、子どもの思考。
作者のヨシタケさん自身もきっとそんな子どもだったのかなと感じてしまう世界です。
③気持ちがほんわか〜
最後の締めくくりがとってもいい感じ。
気持ちがほんわかしました。
あきらくんのお父さんの優しさが思いっきり伝わってきます。
ここは、まず、お父さん一人で味わって欲しいなあと思います。
そして、そのあとにお子さんとじっくり味わって欲しいところです。
ヨシタケシンスケさん著『あきらがあけてあげるから』の概要
書名:『あきらがあけてあげるから』
著者:ヨシタケシンスケさん
出版社:株式会社PHP研究所
発行日:2021年4月27日
著者のヨシタケシンスケさんについて
著者経歴
1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。『リンゴかもしれない』『もうぬげない』(以上、ブロンズ新社)、『りゆうがあります』『なつみはなんにでもなれる』『おしっこちょっぴりもれたろう』(以上、PHP研究所)、『あつかったらぬげばいい』(白泉社)で、MOE絵本屋さん大賞第1位、『りんごかもしれない』で、第61回産経児童出版文化賞美術賞を受賞。
引用元:『あきらがあけてあげるから』ヨシタケシンスケ著(amazon)
著書に、『このあとどうしちゃおう』『ころべばいいのに』『ねぐせのしくみ』(以上、ブロンズ新社)、『ふまんがあります』『わたしのわごむはわたさない』(以上、PHP研究所)、『つまんないつまんない』(白泉社)、『あるかしら書店』(ポプラ社)、『みえるとかみえないとか』(アリス館)などがある。
2児の父。
じゃあどうする? まとめ
身の回りの小さな出来事から、子どもの頭のなかでふくらむ宇宙規模の空想。
子どもに限らず、大人でもそんな瞬間ってありますよね。
そんな空想の世界を旅した後に戻ってくる現実の世界。
今回の『あきらがあけてあげる』で、あきらが戻ってきた現実の世界は、心がポカポカと温まる素敵な世界。
その心温まる素敵な世界をぜひみなさんにも味わっていただきたいです。
できれば親子で!
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