『ヨチヨチ父 −とまどう日々−』炎上の原因は?【感想・あらすじ】ヨシタケシンスケ

ヨチヨチ父0001 図書室(書評など)

独特の作風をもつ ヨシタケ シンスケさんの『ヨチヨチ父 −とまどう日々−』です。ツイッターでは「炎上」などと囁かれたりしましたが、実際に読んでみてなんで炎上したのかな?など感想を交えながらあらすじをお伝えします。

ヨシタケシンスケ著『ヨチヨチ父−とまどう日々−』あらすじ

表紙を開くと、まず目に入ってくるのが『最初のお願い』。父として最初に望むこととして書かれていますが、ヒントは「グラグラ」

さてさて、それでは本文に入ります。本文は全部で55のお話からできています。

そのタイトルの一部をかいつまんで書いてみますね。

01 正直な感想
05 大人の世界
10 荷物問題
15 育児=!?
20 女性は強い
25 教育方針
30 ファンタジー
35 そんなヒマはない
40 似てる?似てない?
45 ありがたみ
50 夫婦の意気込み
55 ヨチヨチ父

全体の中からいくつかご紹介します!

02 ヨチヨチ父誕生

看護師さんが出産後のお母さんに向かって「頼りなさそうなお父さんの誕生よ!」。このセリフで『ヨチヨチ父』が誕生したのですね!

11 赤ちゃんのにおい

赤ちゃんのにおいって確かにありますよね。ヨチヨチ父も赤ちゃんのにおいが大好き。でも残念ながらお母さんに指摘されたお父さんの枕のにおいは・・・

18 旅は続く

赤ちゃんの必需品の1つはオムツ。お出かけの最中に探すのは一苦労。そんなオムツの大切さに翻弄されるお父さん。

22 気持ちの変化

「子どもができてよかったですか?」と先輩パパに尋ねると、「いいことの方が多いね」と。なかなか実感できなかったヨチヨチ父も、いずれホッとできる時期がきました。

27 許される力

ヨシタケシンスケさんらしい発想!みんなから許される赤ちゃんの顔。大人たちもそんな「赤ちゃんだった頃の写真を全員首から下げないといけない日」をつくったら・・そんな発想と独特の絵。やっぱりヨシタケさんだなぁというお話。

36 ゲ○デビュー

食事を終えた赤ちゃんにありがち・・せっかく食べさせたのに・・口から一気に・・外出先だと大変ですよね。でも一番辛いのは赤ちゃん本人。結構、ケロッとはしていますが。

52 脇役感

子育てにおける「お父さん」という存在についてのお話。言われてみると、確かにそんなこともあるかな〜という感じ。
イラストの4コマ目で、お父さん同士が挨拶をしてる場面は「そうそう」と頷いてしまいました。女性と男性のコミュニケーション能力の違いをまざまざと感じます。

あとがき

この本は、「パパ目線の初めての育児」というテーマで「月刊 赤ちゃんとママ」誌に連載していたイラストエッセイに、描きおろしを加えてまとめたものです。

出典:『ヨチヨチ父 -とまどう日々-』あとがきより

後書きでは、ヨシタケシンスケ さんがご自身の子育てに苦労した様子や、その苦労をもとに、なりたてのパパとママに向けて共感のメッセージを送ろうと思ったその想いが綴られています。

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ヨシタケシンスケ著『ヨチヨチ父−とまどう日々−』感想

『ヨチヨチ父−とまどう日々−』の感想ですが、子育て中のパパやママが日頃の生活の中で感じつつも、なかなか口に出せずにいることを鋭く切り取ってエッセイにしているところがヨシタケさんらしいなというのがまず始めの感想です。

もちろん、この本を読んだ方が全ての話に共感できるとは思いません。

逆にこんなことあるわけない!などと思う方もいることでしょう。

私自身、「自分とは違うな」と思うとこともたくさんありました。それでもいいと思うのです。考え方は人それぞれ、感じ方も人それぞれ。

だからこそ、共感できるところでは「ホッと」し、共感できないところでは、「そんな感じ方もあるのか」と自分の感性を拡張するいいいい機会になるのではと思いました。

物事に対する自分の考え方が広がれば、広がるほど、相手のいろんな考え方を受け入れられるようになるのではと思うのです。

そんな意味でも、この『ヨチヨチ父』を読むことはある意味、自分の価値観を拡げる素晴らしいチャンスをプレゼントしてもらうこととも感じます。

「なんだこれ」と思った瞬間、自分の感性が広がったということなのですから。

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ヨシタケシンスケ著『ヨチヨチ父 −とまどう日々−』炎上の原因はこれかな?

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出典:『ヨチヨチ父−とまどう日々−』

ヨシタケシンスケさんの『ヨチヨチ父』については、ツイッターなどで、一時期、炎上?したことがあるようです。

ブログの記事でも見かけたことがあります。

最初はどうして炎上なんてするのだろう?なんて思っていいたのですが、確かに「そんなことないよ」と言いたくなる場面はあります。

例えば、『01 正直な感想』では「出産する妻にドン引きし」から始まるのですが、出産の場面は命が誕生する神聖な場面だし、何より命がけでママになる瞬間だからそれを「ドン引き」と表現してしまうことに抵抗感を持つこともあるのでしょうね。

ただ、生まれてくる命への感謝や命がけの奥さんへの感謝を感じつつも、その光景を客観的にみたときに、少なからずショックを受けるパパもいることをヨシタケさんは表現したかったのかなと思います。

また、生協のパルシステムが運営しているKOKOCARAというWEBページでのインタビュー記事で、ヨシタケシンスケ さんはこんなことを語っています。

「僕がちゃんとしたいいお父さんだったら、こういう絵本は描けなかったと思います。」

と。


そんなヨシタケシンスケさんが描いたこの『ヨチヨチ父』のある部分が炎上したことも理解できるし、それはヨシタケさん自身も予想していたことだろうし、そんなヨシタケさんだからこそ他の作家には描けない絵本を作ることができるのだと感じます。

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ヨシタケシンスケ著『ヨチヨチ父 −とまどう日々−』を読んで欲しい人

この『ヨチヨチ父 −とまどう日々−』を読んで欲しいなと思うのは、子育て中のパパ。そして、子育て中のママ。

これはやっぱりタイトルのとおり、子育て中のパパに読んでもらって共感してもらうことで、子育ての悩みを軽くしてほしいなと思います。

また、子育て中のママについては、理解できない旦那さんの行動や言動を理解する糸口になると思うので読んでもらいたいなと感じます。

ただ、ちょっと納得できない部分なんかもあることは覚悟しておいた方がいいかもしれませんね。

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ヨシタケシンスケ著『ヨチヨチ父 −とまどう日々−』本の概要

書名:『ヨチヨチ父 −とまどう日々−』
著者名:ヨシタケシンスケ
発行所:株式会社赤ちゃんとママ社
発行年月日:2017年5月15日

『ヨチヨチ父 −とまどう日々−』作者紹介

著者:ヨシタケ シンスケさんの紹介です。

絵本作家・イラストレーター
1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究家総合造形コース修了。日常のさりげない一コマに注目したイラスト集『しかもフタがない』(PARCO出版)や『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)などの絵本ほか著作多数。MOE絵本屋さん大賞1位。ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞など受賞歴の多数。2児の父。

出典:『ヨチヨチ父−とまどう日々−』より

じゃあどうする?まとめ「あらためてヨシタケさんのファンになりました」

今回の作品は子ども向けの絵本ではなくて、子育て中のパパやママに向けたイラストエッセイ集でした。

ヨシタケシンスケさんが、ご自身の子育ての中で苦労したこと、感じたこと、大切にしてきたことなどがたくさん詰め込まれた本だなと感じました。

SNSで炎上した部分もあるけど、それも含めて、あらためてヨシタケシンスケさんのファンになってしまうような本でした。

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