今日もイライラして子どもを叱ったんだけど、そのあとで自己嫌悪におちいるんです。最近、叱り方に自信が持てなくて・・
じゃあどうする?
子どもの叱り方ってとても大切ですよね。できれば、子どもの成長につながるような叱り方をしたいものです。教師という仕事をとおして大切にしてきた、叱り方のポイントを4つご紹介します。私の詳しいプロフィールはこちらから。
子どもの心に伝わる4つの叱り方
①子どもの人格を大切に
②ポイントを3つに絞る
③短い言葉で
④理由を説明
【子育てママ】子どもの心に伝わる叱り方【4つの方法】
それでは早速、4つの上手な叱り方についてご説明します。
①子どもの人格を大切に
②ポイントを3つに絞る
③短い言葉で
④理由を説明
① 子どもの人格を大切に
叱るときになにより大切なのは、子どもの人格を否定しないこと。
人格を否定する叱りかたってどんな感じなの?
たとえば「あなたはいつも口ばっかり!」
叱られた子どもは「わたし、口ばっかりなんだ」と、叱られたときの言葉で自分の人間性を無意識に決めてしまうことがあります。
じゃあどうする?
口ばかりということは、口でいったことが実行できていないのだから、きちんと最後までやり遂げられるような言葉がけが大切です。
たとえば「やるといったのだから、最後までやろうね!」と、「口ばかり」という人間性を責めるのではなく、「やらなかった」という行動について、指摘して行動を促すことが大切です。
「あなたのことが嫌なのではない」
→「あなたのしたことが嫌なの」
というように、行動に焦点を当てることがコツです。
叱るときは、「子どもの人格を否定しない」ことが一番大切なポイントです。
② ポイントを3つに絞る
子どもを叱る基準を次の3つに絞ることが大切です。
その3つとは
・生命に関わる危険につながるとき
・人に迷惑をかけたとき
・家庭や社会のルールを破ったとき
いろんなことが気になるもの、でも本気で叱るのはこの3点で十分です。
それ以外のことは、多少大目に見ることも必要です。
的を3つに絞って叱ることがコツ!
③ 短い言葉で
叱るときはとにかく、短い言葉でわかりやすくするのがポイントです。
くどくどいうのは逆効果。
特に男の子は長い話は苦手なものです。
いつまでも引きずると親子ともにエネルギーを消耗してしまいます。
叱ったあとは、あっけらかんといつもどおりに過ごせたらそれが一番。
だからこそ、短い言葉でわかりやすく叱りましょう。
【コラム:ひろ室長より】
担任をしていると、クラス全体に向けて叱ることもしばしば。
そんなとき、感情にまかせてくどくどと叱ってしまうことがありました。でもそれは逆効果。あまり長いと子どもたちもうんざりしてしまうものです。逆に短い言葉でわかりやすく叱り、そのあとはいつもの笑顔ですごしていると、効果はてきめん。叱ったことを子どもたちは気持ちよく実行してくれました。
④ 理由を説明
なぜ叱ったのか?
子どもにわかる言葉でその理由を説明してあげましょう。
子どもの成長ぐあいで説明の仕方も変わりますが、小さいうちから理由を説明して叱ってあげると、早い段階であまり叱らずに済むようになります。
面倒だからと
「いいから黙っていうこと聞きなさい!」
のように、理由もいわないで強い言葉で押さえつけてしまうと、大きくなっても同じ過ちを繰り返してしまいます。
「あなたのしたことは、〇〇だからいけないのよ」と、理由を説明するように叱ると、お母さんの叱り方も変わっていきます。
【子育てママ】叱った後に大切な3つの行動
それでは次に叱った後に大切な3つの行動についてお話します。
①改善したら褒める
②叱りすぎたらあやまる
③自分で振り返る
① 改善したら褒める
叱ったあとで子どもが少しでも態度をあらためたら、必ずほめてあげてください。
つい、いうことを聞くのはあたりまえと思って声をかけないこともありますよね。
でも、必ずほめてあげましょう。
そうすることで、叱られても改善すれば認めてもらえるという気持ちが生まれ、失敗を恐れずにチャレンジするようになります。
だから、叱った後に子どもがもし、態度を改めたら、必ずほめてあげましょう。
② 叱りすぎたらあやまる
叱りすぎたら、素直にあやまりましょう。
親だって人間です。
ときには感情にまかせて叱りすぎてしまうこともありますよね。
そんなときは、正直にあやまりましょう。
大人が子どもにあやまるのも大切なしつけの一つです。
そんな姿から子どもたちは学んでいくものです。
だから、叱りすぎてしまったときには、すなおに「ごめんね、叱りすぎちゃったね」とあやまればいいんです。
③ 自分で振り返る
子どもを叱ったあとに大切なことがあります。
自分が叱ったことが、子どものどんな成長につながったのかな?と振り返ることです。
たとえ感情的に叱ってしまったとしても、そこには伝えたいことがあったはず。
その伝えたいことがしっかり伝わったのかな?
子どもは叱ったことで成長したのかな?
すぐに結果の出ることばかりではないけど、叱ったことが成長につながっているかときどき心の中で振り返りましょう。
【コラム:ひろ室長より】
叱るときには目的があります。それは、子どもの成長。自分が叱ったことでその子どもがどのように成長したのか?そこまでフォローするのが、叱るときの大切な心構えだと思っています。毎回では大変かもしれないけど、子どもの行動が改善されたときは嬉しいものです。そして、その嬉しさを子どもに伝えてあげると、その子どもの行動は、さらにパワーアップ! 叱ったことでどんどんいい方向に動き始めます。こうした連鎖がクラスに広がっていくと、自分たちで高め合える素敵なクラスに成長していきます。
じゃあどうする? まとめ
今日もイライラして子どもを叱ったんだけど、そのあとで自己嫌悪におちいるんです。最近、叱り方に自信が持てなくて・・
という悩みごといただき
じゃあどうする?
ということで、4つの上手な叱り方についてご説明しました。
子どもの心に伝わる4つの叱り方
①子どもの人格を大切に
②ポイントを3つに絞る
③短い言葉で
④理由を説明
【私の好きな本】
叱り方に限らず、毎日の何気ない言葉を変えることで、子どもの自己肯定感を高めることができる、そんな魔法のような言葉がけを身につけられる本です。
子育てママの悩みは尽きないものです。そんな悩みの中から特に大きな悩みを5つ取り上げて、その解決方法をまとめた記事はこちらです。
ぜひ、読んで実践してみてください。日々の悩みごとの解決につながれば幸いです。
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