『子どもが育つ魔法の言葉』のあらすじや感想【子は親の鏡】

魔法の言葉001 図書室(書評など)

「愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ」本書冒頭の「子は親の鏡」という詩の言葉。

1954年に作者であるドロシー・ロー・ノルト氏が書いたもの。

子どもは日々、親の姿、言葉から学ぶからこそ、親の言葉かけの大切さが身に染みますね。

世界22カ国で愛読され続ける、子育てのための知恵の書です。

『子どもが育つ魔法の言葉』あらすじ・要約

魔法の言葉004

あらすじ・要約の前に、まずは目次をお届けします。

目次

・けなされて育つと子どもは、人をけなすようになる
・とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
・不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
・「かわしそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
・子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
・親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
・叱りつけてばかりいると、子どもは「自分を悪い子なんだ」と思ってしまう
・励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
・広い心で接すれば、キレる子にはならない
・褒めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
・愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
・認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
・見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
・分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
・親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
・子どもに公平であれば、子どもは正義感のある子に育つ
・やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもはやさしい子に育つ
・守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ・和気あいあいとした家庭で育てば、子どもはこの世はいいところだと思えるようになる

この目次は実は、作者が綴った「子は親の鏡」という詩、そのものなのです。

詩の一行一行が目次になっているのです。

ですから、詩をあえて引用することはしません。

この目次を一行一行噛み締めるように読んでみてくださいね。

『子どもが育つ魔法の言葉』あらすじ・要約

目次に示した項目ごとに幾つかずつエピソードを交えながら、わかりやすく具体的な声かけなどについて解説してくれています。

ここでは、目次の項目から3つほど紹介し、この本の雰囲気をつかんでいただけたらと思います。

【不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる】

子どもは怖いことが大好き。怖い話、怖い映画、お化けごっこ。でもこれらは本物の恐怖ではなく、親からの暴力、病、いじめなどといったことが続くことで、子どもは不安な気持ちでいることになります。

<子どもは何を怖がるか>

子どもが怖いと言ったときには、親はばかばかしいと思わずに、真剣に耳を傾けたいものです。怖いと思っている子ども本人にとって、恐怖は現実そのものなのです。私たち大人は、子どもの目で物事を見るように心がけたいと思います。

と言っています。

”子どもの目で物事を見る” という行為は、一見簡単そうで、実はなかなか難しいもの。大人同士でいえば、”相手の立場に立って考える” ということになるのかと思います。

本書では、「骨が折れる」という言葉を文字どおりに受け取って怖がってしまう女の子のお話を例にして解説しています。

また、怖がっている男の子に、言葉をスキンシップで恐怖心を追い払うパパのお話もあります。

<心配のしすぎは子どもに悪影響を与える>

親の心配性は気づかぬうちに子どもにも伝染しますと作者はいっているのですが、親というものはわが子のことを自分のこと以上に心配するものです。

その心配はときに、子どもに悪影響を与えてしまうことをいくつかの事例をとおして伝えてくれています。

【認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる】

子どもの長所が光のは、日々の暮らしのほんの些細な出来事においてです。それを見逃さないで欲しいのです。

引用元:『子どもが育つ魔法の言葉』(amazon)

<子どもな親に褒められた面を伸ばしてゆく>
おばあちゃんに優しくしていた息子の姿を見逃さず、きちんと息子を褒めてあげた父の例を示しています。

息子の長所を見つけ出し、褒めることで、子どもは肯定的な事故増を形成していくことができると語っています。

<自分を好きになることの大切さ>
自分のことが好きで心が満たされている子どもは、他の子どもにも親切なもの。

将来自分が親になったときも、同じような明るい子を育てることができる可能性が高いものだと作者はいっています。

【守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ】

親子の絆が強い信頼で結ばれていれば、子どもの心は安定し、自身が生まれます。どんなことがあっても、親は自分の味方になってくれる。どんなときにも自分を守り、支えてくれる。そう思えば子どもは親を心から信じることができるのです。

<子どもに自信をつけさせる>
子どもが十分な自信をつけられるようになるまで、親は何度も繰り返しトライさせることが大切。そのことを自転車の練習に挑戦する男の子の話しをとおしてつたえてくれています。

<自信とは自分を信じること>
自信を持った子どもを育てるためには、まず親が子どもを信じることが大切であると作者は言っています。

キャンプ場での友達とのトラブルを、子どもを信じることで解決した親子の話をとおして、親が子どもを信じることの大切さを説明してくれています。

『子どもが育つ魔法の言葉』感想・書評

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『子どもが育つ魔法の言葉』を読んで感じたことを3点に絞ってお伝えしますね。

『アメリカインディアンの教え』はこの詩から

『アメリカインディアンの教え』はシリーズで130万部も売れるほどのベストセラーだったので、ご存知の方も多いかと思います。実は、この本の元になっている詩は、著者であるドロシー・ロー・ノルト氏のものだったのです。前書きの中で彼女は次のように述べています。

この詩は、アメリカインディアンの子育ての知恵を説いたものだと誤解されてしまったのです。

「子は親の鏡」という詩をとおしてドロシー氏は、親御さんたちの子育ての悩みに答えようとしていたのですが、日本では別の形で伝わっていたのですね。

そして、本書『子どもが育つ魔法の言葉』という形になって、改めて私たち日本人に直接語りかけてくれているのだなと感じました。

多くの事例でスッと心に届く

本書は「子は親の鏡」という19行の詩の一行一行がそれぞれ、章のような形で構成させれています。

そして、その章は複数の事例によって説明されているのですが、その事例がとてもわかりやすく、頭の中にその場面をイメージしやすいのが特徴です。

ですから、事例を読んでいると、自分の子育てとすぐにかさなり、「なるほど、そうやって声をかけてあげればいいのか」とさっそく実践してみたくなるお話ばかりです。

言葉や表現がとてもわかりやすい

教育の専門書のように難しい専門用語や表現を使わず、あくまでも悩んでいるパパやママに優しく語りかけるように書かれているので、読んでいてとても心地よさを感じます。

悩んでいるときにこそ、こうしたわかりやすく優しい語りかけは、私たちの心に響くものですね。

『子どもが育つ魔法の言葉』はこんな方におすすめ!

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この本をおすすめする方はこんな方々です。

子育て中のパパやママ

この本を一番おすすめするのは、やっぱり子育て中のパパやママですね。きっと、読んでいるその時から実践できることばかりだと思います。

これからパパやママになる大人

二番目におすすめするのは、これからパパやママになるみなさん。目の前に実践する子どもはまだいないけど、これから始まる親としての生活には欠かせない心構えばかり。

この本を何度も読んで、ゆっくりと準備をしておくことは、これから始まる子育ての悩みをきっと軽くしてくれることと思います。

教育に携わる全ての大人

自分自身が子育てをしつつ、小学校の教員として30年近く過ごしてきた経験を振り返ってみると、この本に書かれていることの一つひとつがとても大切なことだと実感します。

それは、親にとって、教育者にとって、そして人として大切なことなのだと思います。

ですから、「教育に携わる全ての大人」とは書きましたが、実際には「全ての大人」かもしれませんね。

『子どもが育つ魔法の言葉』の基本情報

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・書名:『子どもが育つ魔法の言葉』
・著者:ドロシー・ロー・ノルト、レイチャル・ハリス
・訳者:石井千春
・出版社:PHP研究所
・発行日:1999年9月20日
・著者紹介

ドロシー・ロー・ノルト
家庭教育に生涯を捧げる教育家。40年以上にわたって家族関係についての授業や公園を行い、家庭教育の子育てコンサルタントを務めている。三人の子どもを持つ母親、二人の孫の祖母であり、ひ孫も五人いる。南カリフォルニアに暮らす。ノルトとハリスは友人として、教師として、30年近いつきあいがある。

レイチャル・ハリス
神経科医。臨床ソーシャルワーカー。大学院で家族療法と子育て教育を学んだ。

・訳者略歴

石井千春
東京生まれ。翻訳家。早稲田大学大学院英文学専攻修了。マカレスター大学留学。訳書に『長続きするカップルには理由がある』(飛鳥新社)など。

本書の口コミ・評判は?

ツイッターをみていたらこんな書き込みに出会いました。

子育てに迷ったとき、悩んだときに本書を読み返すと思う。

良い書です。

世界10カ国で愛読
数百万人が共感した子育ての知恵

という帯のキャッチフレーズにもうなづけますね。

じゃあどうする? まとめ

『子どもが育つ魔法の言葉』が『アメリカインディアンの教え』の元になっていたということは、本書を読んで初めて知ったことでした。

この本の元になっている「子は親の鏡」という一編の詩が、世界中に与えた影響は計り知れないものなのでしょうね。

この記事を読んでくださったみなさんに、この本の良さが少しでも伝わるといいなと思っています。
最後まで読んでくださってありがとうございます。


とってもおすすめ!
『子どもが育つ魔法の言葉』の日めくりカレンダーもあるのでご紹介しますね。

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