最近「自己肯定感」という言葉をよく耳にするようになりました。
本屋さんでも「自己肯定感」をテーマにした本がたくさん並んでいます。
そして、似たような言葉に「自己効力感」や「自己有用感」というものもあり、どこがどう違うんだろうと思ってしまうことはありませんか?
本記事の内容
自己肯定感・自己効力感・自己有用感のそれぞれについて説明し、また、それぞれが高い子どもと低い子どもの学校での特徴を説明しています。
自己肯定感・自己効力感・自己有用感の高い子ども、低い子どもについての特徴は、私が実際に学校現場で感じてきたことに基づいてお話ししています。
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自己肯定感・自己効力感・自己有用感の違いについて
自己肯定感、自己効力感、自己有用感にはそれぞれ違った意味がありますが、それぞれの”感”の高い、低いはお互いに関係しています。特に注目されている「自己肯定感」は、自己効力感や自己有用感を高めることで、育っていくといわれています。
さて、それでは一つひとつ説明していきます。
自己肯定感とは?
自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する語。自己否定の感情と対をなす感情とされる。
実用日本語表現辞典
わかりやすい言葉でいうと
自分のこと全てを「ありのまま」受け入れ、尊重する感覚
日本人の子どもは、海外の子どもたちに比べ、この「自己肯定感」が低いという調査結果が示されています。
自己効力感とは?
自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していること。カナダ人心理学者アルバート・バンデューラが提唱した。
Wikipedia
わかりやすい言葉でいうと
目標に向かって、自分にはできると自分を信じることができる感覚
自己有用感とは?
自分と他者(集団や社会)との関係を自他共に肯定的に受け入 れられることで生まれる、自己に対する肯定的な評価。
文部科学省 国立教育政策研究所 「自尊感情」? それとも、 「自己有用感」 ?
わかりやすい言葉でいうと
だれかに必要とされているという満足感
自己肯定感。自己効力感・自己有用感の高い子どもと低い子どもの学校での特徴
自己肯定感について
★自己肯定感が高い子どもの学校での特徴
・自分に自信があって、様々なことに意欲的にとりくむ
・友達のことを大切にできる
・失敗してもへこたれない
★自己肯定感が低い子どもの学校での特徴
・物事をネガティブに考えてしまう
・自分をオープンにできず、友達との関係は限定的
・失敗を恐れ、挑戦を避ける
自己効力感について
★自己効力感が高い子どもの学校での特徴
・課題に最後まで取り組もうとする
・友達との関係を良好に保てる
・トラブルを乗り越えられる
★自己効力感が低い子どもの学校での特徴
・「自分には無理」とすぐに諦めてしまう
・人のせいにしてしまい、言い訳が多い
・どうせ自分なんて、と劣等感が強い
この記事は、親子で「自己効力感」を高めることをとおして「自己有用感」を高めていく「できたことノート」の活用法についての記事です。
自己有用感について
★自己有力感の高い子どもの特徴
・友達に思いやりのある行動ができる
・友達と協力できる
・自律的で自主的な生活ができる
★自己有用感の低い子どもの特徴
・友達と協力して物事に取り組むことが苦手
・自分から進んで活動しようとしない
・積極的に友達との関係を築くことができない
この記事は、子どもの「自己有用感」を高めることで、子どもの将来を輝かせることにも触れた記事です。
じゃあどうする? まとめ
本記事の内容
自己肯定感・自己効力感・自己有用感のそれぞれについて説明し、また、それぞれが高い子どもと低い子どもの学校での特徴を説明しました。
スマホのアプリを活用して、お母さんの「自己肯定感」を高める記事はこちら
(参考)
・「子供の頃の体験がはぐくむ力とその成果に関する調査研究」国立青少年教育振興機構
・自己肯定感を高め、自らの手で未来を切り拓ひらく子供を育む教育の実現に向けた、学校、家庭、地域の教育力の向上(第十次提言参考資料)
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