最近、子どもがあまり自分の意見を言わなくなってしまって・・
じゃあどうする?
もしかしたら思考停止状態に陥ってるのかもしれませんね。
学校現場で出会った子供たちの様子やその対応などをおりまぜながらお話ししたいと思います。
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この記事の内容
✔︎ 思考停止した子供の特徴
✔︎ 子供が思考停止する原因とその対策
この記事を読むことで、どんな原因で子供の思考停止がしてしまうのか、そして、その対応策を知ることで解決の糸口が見つかるはずです。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
思考停止した子供の主な様子
思考が停止してしまっているときの子供って、どんな様子なのでしょうか?
私が学校現場で見てきた子供たちの様子から、その特徴を3つほどお伝えしたいと思います。
自分の意見を言わない
「どうしたいの?」と聞いても「別に」とか「どうでもいいよ」など、自分の意見を言わず、親のいうことに任せてしまう。
こんなことが続くようであれば、それは思考停止の可能性があります。
なぜなら、子供って本当は言いたいことがたくさんあって、じっとしていられないものだからです。
静かにしていてほしいときだって「ねえママ、聞いて、聞いて!」などと、遠慮なく話しかけてきますよね。
だからこそ、自分から意見を言わなくなってしまったら、それは何らかの理由で思考が停止してしまっている可能性があると言えるのです。
親や先生の指示がないと行動できない
自分から進んで何かをせず、親や教師が指示をしないと行動できなくなっているようであれば、それは思考停止している可能性があります。
というのは、たとえおとなしい子供でも、ある程度は自分の思いで行動するものだからです。
学校で休み時間の様子を見ていても、ほとんどの子どもが、友達を誘ったり誘われたりしながら遊びに夢中になっています。たとえ一人で過ごしていたとしても、自分のしたいことをしているものです。
だからこそ、自分から何もせず、親や教師からの指示がないと行動できないというのは、思考停止の可能性があるということなのです。
新しいことに出会うと固まってしまう
学校では日々新しいことに出会ったり、コロナ禍で大きくルールが変ったりしますが、そんなときにうまく対応できずに固まってしまう子供がいます。
このタイプの子供は「何かしないと」と思ってはいるのですが、どうしていいのかわからずに思考が停止してしまうのです。
例えば、コロナ対応で給食の時間の机の並び方を大きく変えたときに、どうしていいのかわからず動けなくなってしまった子供もいたのです。
このように今までにない変化や、新しいことが急に始まったりしたときに、思考が停止してしまうタイプの子供もいるのです。
子供が思考停止してしまう原因と対策
次に、子供が思考を停止してしまう原因とその対策について考えてみたいと思います。
親の指示が多すぎる
子供の思考停止については、一番多い原因が親の指示の多さです。
本来子供は、興味を持ったことをどんどん試してみて失敗を繰り返しながら成長していくものです。
ところが、失敗しないようにと親が先回りをして、何でもやり方を指示してしまうと、子供は次第に自分で考えることをやめてしまいます。
例えば「今日は暑くなるからこのTシャツにしなさい!靴下はこの色が合うからこれね!」など子どもが自分で決められるようなことも、全て指示してしまったら、子供が自分で考える必要がなくなってしまいますよね。
幼児期からこのような環境で育った子供は、小学校に上がってからも自分から進んで行動することが少なく、大人やまわりにいるしっかりした友達にいわれてからやっと行動するタイプになってしまいます。
<対策>
対策としては、まずは子供に任せていっぱい失敗させてあげること。
うまくいかないことが大人にはわかっていても、口を挟まず子どものペースでやらせてあげることです。
失敗はしても自分で考えて、自分で決めて行動する習慣がついていると、思考停止に陥ることはなくなります。
「今日は天気がいいからこのTシャツにしよう!体育の授業で汚れるから靴下はこれ!」などと、自分のことを自分で決めていく子供は、指示待ちの思考停止状態とは無縁になれるのです。
だからこそ、親からの指示はできるだけ減らし、子供の意思を大切にしてあげることが大切なのです。
キャパオーバー
子供に対する親の期待が大きく、一度にたくさんのことを望みすぎると、脳のキャパシティーを超えてしまい、思考を停止させてしまうことがあります。
子供の思考の容量は、大人ほど大きくないものです。そこに、大人のレベルでたくさんのことを詰め込もうとしたら、当然キャパオーバーになってしまいますよね。塾や習い事の詰め込みすぎでも見られることです。
<対策>
子供を追い詰めているものを減らすことが肝心です。
例えば、習い事が多すぎるケースの場合は、本人の気持ちを大切にしつつ、習い事の数や回数を減らすことを検討することが大切です。
また、数や回数はそのままだったとしても、プレッシャーをかけるような声かけではなく、子供のやる気を引き出したり、リラックスできるような声かけも効果があります。
とにかく子供を追い詰めているものを減らし、頭のなかに余裕をつくり、思考停止を起きにくくしてあげましょう。
《室長のコラム》
私が担任をしていた6年生の子供のことです。学習塾の他にピアノと水泳を習っていて、ほとんど毎日自由時間がない状態。明るい性格の子なのですが、明らかにキャパオーバーの感じでした。
本人と話をしてみると「きつい・・」ということだったので、面談の機会をつくってもらいました。ピアノも水泳も本人がやりたいとい言い出したことだったので、頑張らせていたということなのです。
そこで、学校の様子を伝えると、お母さんも実は心配していたらしく、ピアノのレッスンの回数を減らし、塾も1教科減らしてみることにしました。
すると明らかに効果が出て、以前の明るく元気な様子が復活したのです。聞いてみると、友達と遊ぶ時間もできて、家でも本当に表情が明るくなったとのこと。たとえ子供が自分で言い出したことでも、様子を見ながら調整してあげることが大切なのだなとつくづく感じる出来事です。
元々もっている特性
自閉傾向のある子供の場合、タイプによっては新しいことに出会ったときに思考停止してしまう子供がいます。
もちろん決めつけてしまうのはいけないのですが、一つの可能性として知っておくことも大切ですね。
<対策>
もし、小・中学校に通っていいるのであれば、先ずはスクールカウンセラーに相談してみることをおすすめします。
自閉傾向と決めつけてしまうのはいけないのですが、原因を知って早めに対策をしてあげることが子供のためだからです。
人は皆それぞれの特性を持っています。その特性を知ることは普段の生活をより快適にするためにも大切なことなので、一人で抱えずにぜひ相談から始めてみましょう。
じゃあどうする? まとめ
思考停止といってもその原因は様々です。
私の経験では、親の指示が多すぎて思考停止してしまっているタイプの子供が一番多かったなという印象があります。
子供の考える力や自主性を伸ばすためにも、大人からの指示はできるだけ少なく、そしてシンプルな方がいいなと思います。
子どもを幸せにするために親にできることは?
コメント
Twitterでお世話になっておりますくるみです。
ブログ拝見しました。
子育ての参考になる内容ばかりで、最近悩んでいたので、心が楽になりました。
またTwitterでもブログでもよろしくお願いいたします
くるみさん、こんにちは。
ブログを読んでいただきありがとうございます。
私もくるみさんのブログを読ませていただきました。
誕生日プレゼントの記事、笑いながらも気持ちがホッと温まりました。
これからもよろしくお願いいたします /