中学生?高校生?リビング学習はいつまで?と悩んでいるあなたにお答えします

リビング学習 相談室(子育ての悩み・発達障害)

リビング学習を始めたのはいいけど、いつまで続けたらいいのか悩んでいませんか?

この記事を読んでいただくと、リビング学習を卒業するタイミングとその理由を理解でき、気持ちが軽くなります。

なぜなら、30年近い子どもたちとの関わりのなかで、家庭での学習についてたくさんの相談を受けてきました。その数々の事例を元にこの記事を書いているからです。

この記事では、リビング学習を卒業するタイミングについてお答えするとともに、子どもたちや、パパ・ママの実際の声などもご紹介しています。

記事を読み終えると、リビング学習をいつまで続けたらいいのか?という悩みから解放されて、安心して子どもの勉強を見守れるようになります。

リビング学習とは?

リビング学習

リビング学習とは、子どもがリビングやダイニングで宿題などの勉強をすることです。

東大に合格した学生たちの多くがリビング学習をしていたことが、教育系の雑誌で紹介されたことが影響して、注目を浴びることになったものですね。

リビング学習のスタイルとしては、大きく2つあります。

①専用の机と椅子を用意
リビングの隅に子供用の机と椅子を用意して、そのスペースで勉強する。

②リビングのテーブルを利用
リビングやダイニングのテーブルを利用して、勉強する。

どちらにしても、自分の部屋ではなく、家族の目の届くところで勉強に取り組んでいるいるということですね。

それでは、本題の「リビング学習はいつまで?」にうつりたいと思います。

リビング学習はいつまで?

リビング学習

結論は「自分の部屋で勉強をしたい」と子どもが言い出すまでです。

中学生までです!高校生までです!という結論ではないのです。

なぜなら、子どもの性格、パパやママの性格、リビングの様子、兄弟関係、家族のライフスタイルなどは、家庭ごとに多様なので「12歳まで!」などと年齢で切ったり、学校で切ったりすることはできないからです。

例えば、一人っ子でお母さんもいつも家にいて、ずっと変わらず落ち着いてリビングで学習を続けられるというお子さんもいます。その一方で、歳下の兄弟が成長して、リビングが遊び場になり、年中大騒ぎするようになってきたという家庭もありますよね。

こんなふうに、家庭によって状況がまちまちなので、とにかく一番大切なのは、子ども本人の気持ちなのです。

でも、自分の部屋にこもってしまうと、スマホをやりすぎるとか、マンガ本ばかり読むのではないか?なとの心配もありますよね。

その点については、家庭でしっかりとルール作りをする必要があります。見張りのためのリビング学習になってしまうと、その効果が十分に発揮されなくなってしまいます。

suzuki hiro
ひろ室長

【コラム 室長より】
私自身が担任をしていたときに、お母さん方からの相談のなかで感じたことについてお話します。
その頃は、まだ「リビング学習」という言葉は、使われていませんでした。でも、かなりの家庭で子どもたちがリビングで勉強しているという様子を耳にしていました。
特に低学年の担任をしているときは、リビング学習の比率が高かったように思います。
それが、高学年になってくると少しずつ、自分の部屋で勉強するようになっていました。
年齢が上がるごとに、一人の時間というものも大切になってくるのだなという実感があります。

リビング学習についての実際の声

リビング学習

リビング学習はいつまで?という内容の声ではないのですが、リビング学習について、子どもや親がどんなことを感じているのか、今までの面談の中で印象に残っている言葉などを思い出しながらまとめてみました。

子どもの声

▶︎リビングで勉強をすると、見られてるから眠くならなくていいな。
▶︎スマホをずっといじってると叱られるから、時々自分の部屋にいって一休みしてることもあるよ。
▶︎弟が最近、一緒に塗り絵とかするようになったので、それもいいなって思ってるんだ。
▶︎親がそばにいると、なんだか安心して勉強できるきがする。

親の声

▶︎音楽を聴きながら勉強をしていたりするけど、結果を出しているのでまあいいかなと思ってます。
▶︎勉強道具の片付けさえしっかりしてくれたらいいんだけどなあ。
▶︎下の子に「テレビを消せ!」と強制するところがちょっと自分勝手だななんて思ったりして。
▶︎すぐに勉強をサボるので、リビングでやらせていたけど、最近は反抗するようになってきたからそろそろリビング学習は卒業かな。

我が家の実情

我が家には社会人3年目の娘がいるのですが、その娘が小学生だった頃からから社会人なった今に至るまでの様子をお伝えしたいと思います。

大まかに書くと次のような感じなのですが、学校が変わると、生活のスタイルや勉強の内容も大きく変わるので、家での勉強のスタイルも変化してきたように思います。

小学生:リビングが中心
中学生:リビング、自分の部屋半々
高校生:自分の部屋が中心
予備校生:ほぼ自分の部屋
大学生:自分の部屋や大学の図書館
社会人:100%リビング

小学生

実際にリビング学習を始めたのは、小学校の低学年の頃です。自分の部屋もあったのですが、リビングの方が落ち着くらしく、いつもリビングのテーブルで宿題などをしていました。

中学生

リビングと自分の部屋の両方を使っていましたが、中学生になると定期試験があるので、試験前の勉強などは自分の部屋でしていました。きっと携帯をいじっている時間も長かったのかななんて、今更ですが思ったりします。プライベートな時間も欲しくなる時期ですよね。

高校生

普段は部活が忙しく、家ではほとんど勉強らしきことはしていなかったのですが、試験前は自分の部屋にこもってやっていたようです。受験勉強も自分の部屋でした。

予備校生

浪人してからは、ほとんど予備校の自習室で仲間達と一緒に済ませていたようです。自宅で勉強をすることはめったになかったのですが、たまに自宅で勉強するときには、自分の部屋でやっていました。

社会人

社会人になってから、自宅に仕事を持ち帰ってくることも多いのですが、100%リビングのテーブルでやっています。不思議な感じですが、家族との会話も楽しんでいるのかななんて感じています。

このように、リビング学習から自分の部屋での学習へと変化はしてきましたが、いつまで?という意識はあまりなく、自然にという感じです。

やっぱり何歳までという線引きではなく、本人の気持ち次第という感じが強いですね。

リビング学習にとっておきの便利グッズがあるのでご紹介します。

じゃあどうする?まとめ

リビング学習は、中学生まで? 高校生まで? いつまで続けるの?

という悩みについては「自分の部屋で勉強をしたい」と子どもが言い出すまで、というのが大切なポイントだと思います。

子ども自身の性格を含め、子どもを取り巻く環境も様々なので、何歳まで、いつまで、と線を引くことはできないのです。

でも、子どもの言葉や子どもの様子をしっかりと受け止めて、家族で話し合ったり、ルール作りをしていくことで、きっといいタイミングを見つけることができるはずです。

リビング学習のメリットを最大限に活かして、子どもの将来を輝かせてあげましょうね。

リビング学習のルール作りのときに役立つ記事を2つご紹介します。

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