うちの子供も高学年になるからタブレットを買って勉強に使わせようと思うんだけど、いろいろとトラブルがありそうで心配なんです。
どうしたら安心して使わせることができるのかな?
という心配ごとを解決します!
<この記事の内容>
●子供にタブレットを購入するときのお母さんの心配事を明確にしましょう
●ルールを作ることのメリットとデメリット
●お母さんも安心できるルール作りをするための3つの心構え
●安心して子供にタブレットを持たせるためのルールとは
子供向けにタブレットを買おうと思ったとき、お母さんも安心できるようなルール作りが必要ですね。
私は学校現場で、ICTの担当として子供たちがパソコンやスマホを使うときのルール作りに取り組んできました。
今回の記事では、そのときの経験を生かしながらまとめてみました。
よかったら私のプロフィールもご覧ください。
子供にタブレットを購入するときのお母さんの心配事を明確にしましょう
子供にタブレットを持たせることは、とても大切なことです。
でも、心配なこともたくさんありますよね。
まずは、どんな心配事があるのか、その心配事をはっきりさせましょう。
それが解決の第一歩です!
<心配事リスト>
●使いすぎからタブレット依存へ
●有害サイトへのアクセス
●有料コンテンツ等への課金
●SNSでのトラブル
●どんなアプリで何をしてるのかわからない
●親に隠れて使用
●親子の会話の減少
いかがですか?
ちょっと書き出しただけでもこんなにあります。
確かに心配ごとだらけといった感じですよね。
でも心配ばかりしていても前には進めません。
そこで、ルールを作ろうということになるのですが、ルール作りにはメリットとデメリットがあります。
次は、そのメリットとデメリットについてお話します。
ルールを作ることのメリットとデメリット
子供にタブレットを持たせるときには、心配事を解決するためにもルール作りが必要です。
でもルール作りといってもメリットやデメリットがあるので、まずはそのことについて考えてみましょう。
<メリット>
しっかりとしたルールを作ると、子供が安全にタブレットを使えるようになるので、結果的に家族それぞれに次のようなメリットが生まれます。
子供本人にとって
・タブレットを家で活用してスキルを身につけると、その力は学校での学習に役立てることができる。
・オンライン学習やプログラミング学習など、家にいながら学習の幅を広げることができる。
お母さんにとって
・子供が安全にタブレットを使えるようになると、お母さん自身が自分の時間を持てるようになる。
お父さんにとって
・子供がタブレットをとおして出会う事柄は、お父さんとの共通の話題になりやすいので、親子のコミュニケーションを増やすきっかけになる。
<デメリット>
・ルール作りの段階で子供から反抗され、心が折れる。
・ルール作りには、家族全員での話し合いの時間が必要になる。
こうしたメリットやデメリットを頭に入れつつ、ルール作りを進めるのですが、そこで、ルール作りのときにお母さんに大切にしてほしい心構えを3つお伝えします。
お母さんも安心できるルール作りをするための3つの心構え
ルール作りのメリットやデメリットを知った上で、実際にルール作りとするときにお母さんの心構えとして大切なポイントが3つあります。
その心構えをしっかりと持っていれば、きっとルール作りは成功します。
あなたのことを認めてるよ、大切に思ってるよというスタンスが大切
ルールを決めようとすると、多かれ少なかれ子供からは反発があるはずです。
高学年ともなるとまさに反抗期が始まる時期ですからね。
でもその反発こそがチャンス。
「あたなのためにタブレットを買ってあげたい、でも、あなたを悪い大人から守りたい、あなたの健康を守りたいの、そのためにはルールが必要なの」という気持ちをストレートに伝えましょう。
ルール決めの話し合いこそが大切なコミュニケーション
子供からの反発があることは当然のこと、逆に何でも言い返してこなかったら、少し心配というくらいの気持ちをもって、子供に投げかけてみましょう。
そのやりとりこそが大切なコミュニケーションなのです。
ルールの原案はお母さんが作り、お父さんに最終決定してもらう
ルールの原案から家族全員で話し合っていると、時間ばかりが過ぎてしまいイライラの元になります。
ルールの原案はお母さんが作ってしまいましょう。
そして、ご主人に見てもらってから子供を交えて最終決定するといいですね。
子供を交える前に一度ご主人に見てもらうところも大切なポイントです。
いざという時にはお父さんの知識や経験が大きな力になります。
安心して子供にタブレットを持たせるためのルールとは
それでは実際のルールですが、先ほどあげた心配事について、それぞれルールの形にして、さらに説明をまとめてみました。
また、最後には掲示用のポスターをダウンロードできるようにしてあるので、よかったら参考にしてください。
使用時間は 夕食までの60分
学年や家庭環境によって使用時間は変わってきますが、学校の宿題や他の習い事とのバランスを考えると、高学年の小学生では60分程度が適当でしょう。
夕食までとしたのは、睡眠の直前だとタブレットの画面から出るブルーライトが睡眠に悪影響があるためです。
お風呂のタイミングなどもあるので、家庭の事情に合わせて睡眠の直前だけを避けるような時間設定がいいでしょう。
アクセス先は ペアレントコントロールで親が管理します!
インターネット上には、子供に悪い影響を及ぼすコンテンツが溢れているので、タブレットのOSに合わせて設定をしましょう。
タブレットやパソコンはアクセス先などをコントロールできるような設定ができます。
タブレットのOSが
●Androidならば、Googleのファミリーリンク
●Windos10ならば、標準搭載の「ファミリー機能」
●iPadならば、ペアレンタルコントロール
などのサービスが無料で使えます。
課金や物品の購入は 一切認めません!どうしても必要な場合は親に相談すること!
ゲームでの課金で親の口座から大金を使ってしまった例もあります。
基本的にはお金のかかるサービス等は100%親の管理が必要です。
ただ、相談には一応乗ってあげましょう。
はじめからシャットアウトしてしまうと反抗心のみが残ってしまいます。
SNSは 基本的には制限をかけて認めません。中学生になったら相談にのります。
小学生のうちはよほど事情がないかぎりタブレットでのSNSは禁止でいいと思います。
ただ、中学生になると部活の関係でスマホを使った友達どうしのコミュニケーションが必要になることもあるので、そういったケースには柔軟に対応していく必要がありますね。
新しいアプリは インストールするときに親の許可をもらうこと!
アプリは基本的には、セキュリティ上の審査は通っているはずなのですが、その使い方によっては子供にはふさわしくないものも多いのが現実です。
無料だからといって勝手にインストールさせてしまうのは危険です。
インストールしたあと、使っているうちに課金されるものもありますからね。
ときどき、画面を確認して、しらないアプリがインストールされていないかなど、確認することも大切です。
タブレットを使うときはリビングで!
自分の部屋にこもってタブレットを使っていると、どうしても冒険したくなるものです。
ペアレントコントロールなどで、一定のフィルターをかけたとしても、そのフィルターは完璧ではありません。
学校でもフィルターをかけているのですが、子供たちはたくみにそのフィルターをくぐり抜けて、実際に様々なサイトにアクセスしていました。
その度にフィルターに禁止ワードを追加していくのですが、イタチごっこになってしまいます。
そうならないためにも、まずはタブレットを使うのは大人のいる場所に限定した方が安心です。
タブレットでどんなことをしたのか? 1分間報告タイム!
その日に子供がタブレットで何をしたのか?何を得たのか?どんな成長をしたのか?そんなことを1分間だけ報告する時間を作りましょう。
その時のコツは、まず1分間ひたすら聞いてあげること。そして、その報告に対しては、100%相手を認めた上でプラスのコメントをしてあげてください。
この1分間報告タイムの目的は、子供とのコミュニケーションはもちろんですが、子供にとっては大切なアウトプットの時間です。
この時間が充実すればするほど、子供とタブレットの関わり方が充実していきます。
また、1分間と短くしたのは、出来るだけハードルを低くして長く楽しく続くようにと考えるからです。
家の中にルールを掲示するときのためにサンプルを作ってみました。
クリックするとPDFのファイルが開きます。
掲示用のルールはこちらから(PDF)
↓ ↓ ↓ こんな感じです
じゃあどうする? まとめ
うちの子供も高学年になるからタブレットを買って勉強に使わせようと思うんだけど、いろいろとトラブルがありそうで心配なんです。
どうしたら安心して使わせることができるのかな?
という悩みをいただき、
じゃあどうする?
と、ルール作りについて考えてみました。
子供がタブレットを使うこと自体は、学校で当たり前のようにしていることです。
今の子供たちにとってタブレットは文房具や百科事典のようなものです。
これからの時代は、危険だから遠ざけるのではなく、しっかりとした知識を身につけて、使いこなしていくことが大切です。
そのためにも今回、まとめたルール作りについて各ご家庭で検討していただき、子供たちの将来のためにプラスになるような安全な使い方を作り上げていただけたらと思います。
また、そのことを通して日々忙しく働くお母さん方が自分の時間を少しでも持てるようになることを期待しています。
次の記事では、実際に子供向けのタブレットを買うときのおすすめを紹介しています。
よかったら合わせてお読みください。
もし、子供向けのタブレットを購入したら、ぜひ、プログラミングにも挑戦させてみてください。かなり面白いですよ。
次の記事では、無料でScratch(スクラッチ)という、小中学校で使っているプログラミング言語の勉強の仕方をご紹介しています。
よかったらこちらも合わせてお読みください。
コメント