ヨシタケシンスケさんが駆け出しのころに自主制作した幻のイラスト集を元に作成された本の復刻版です。日常の本当にさりげない出来事が瞬間的に切り取られて作品に仕上げられています。300ページ近い本の中に数えきれないほどのスケッチが散りばめらていて、ヨシタケシンスケファンにはたまらない一冊です。
『ヨシタケシンスケ スケッチ集 デリカシー体操』試し読み風に内容をご紹介
試し読み風にということなのですが、まず、この本はスケッチ集ということで、目次はありません。
なので、はじめから見続けてもいいし、思いついた時に、思いついたページを開いて偶然に出会ったイラストを楽しむのもOKという感じです。
ここでは、試し読み風にということで、ページの順をおって、少しずつイラストをご紹介できればと思います。
まずは、前書きのようなページの紹介。
会社勤めをしていたころに企画書を書くふりをして、イラストをこっそり描き溜めていたことや、会社の女性に褒められたこたことをきっかけに、イラスト集を自費出版したこと、そのイラスト集が出版社の方の目にとまったことなどなど、そんな経緯があって今のヨシタケシンスケさんがあるのだなというお話。
では、さっそく本文に入ります。
こんな感じで見開き全体に小さなイラストが散りばめられています。
P4からP291までずっとです。かなり楽しめます。
では、P44〜45を開いてみます。
右上のイラスト、DVDがたっぷり。ヨシタケさんはDVDが好きだったのでしょうか?
お次はP84〜85です。
右の「決心を完了する・・」のイラスト、膝についた手の感じと肩から背中の感じにたまらなく、決心するぞ!感が溢れてますね。
次はP124〜125!
つり革のイラスト、子育てをしていると必ず当事者になる場面ですね。
次は、P144〜145 です!
中央のチュッパチャプスのイラスト、なんだか懐かしい。
こんな感じで 291ページまで続くのです。
本当にイラストの量のすごさに驚いてしまうとともに、ヨシタケシンスケさんのファンにはたまらない一冊!
ファンの方はきっと、みなさんお持ちなのかな?などとも思ってしまうほどです。
『ヨシタケシンスケ スケッチ集 デリカシー体操』の感想
この『デリカシー体操』に出てくるイラストの場面は、だれでも「あるある」とつい心の中でつぶやいてしまうような場面ばかり。
ありふれているといえば確かにそうかもしれませんね。
でも、そのありふれている場面にどれだけ関心を寄せられるか?そして、そのありふれている場面をたった1コマのイラスト(たまに4コマ)で、どれだけ表現できるのか?それを、やってしまうところがヨシタケシンスケさんのすごいところなのかなと感じます。
気づきの力と表現の力、そして、そこにユーモアのトッピングをしてあるのですから、たまりません。
ヨシタケシンスケさんの作家としての原点を見ることができる、そんなスケッチ集です。
『ヨシタケシンスケ スケッチ集 デリカシー体操』の概要
書名:『ヨシタケシンスケ スケッチ集 デリカシー体操』
著者名:ヨシタケシンスケ
発行所:株式会社 グラフィック社
発行日:2016年3月25日
『ヨシタケシンスケ スケッチ集 デリカシー体操』の著者紹介
著者:ヨシタケシンスケ
1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集。絵本、書籍の装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表。2013年、初めての絵本『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位。第61回産経児童出版文化省美術賞などを受賞。著書に『しかもフタが無い』(PARCO出版)『結局できずじまい』『せまいぞドキドキ』(以上、講談社)『そのうちプラン』(遊タイム出版)『ぼくのニセモノをつくるには』『もうぬげない』(以上、ブロンズ新社)『りゆうがあります』『ふまんがあります』(以上、PHP研究所)などがある。
出典:『ヨシタケシンスケ スケッチ集 デリカシー体操』
じゃあどうする? まとめ
ヨシタケシンスケさんは、絵本作家として有名ですが、大人向けのエッセイ集もたまらなく素敵。
はじめは子どものためにと、絵本を買ったお父さん、お母さんもその作風にひかれ、ご自分がファンになってしまう方も多いようです。
とっても頷ける現象ですね。
そんなヨシタケシンスケさんファンのバイブルともなるのがこのスケッチ集『デリカシー体操』。
まだ、お手元にない方はぜひこれを機会に手にとって、一つひとつのイラストを楽しんでいただきたいです。
↑↑↑
ヨシタケシンスケさん関係の記事を集めた部屋です。
こちらからどうぞ。
ヨシタケシンスケさんの絵本の紹介や
グッズの紹介記事が盛りさくさん!
\(^O^)/
コメント